カエサルとクレオパトラ (Caesar & Cleopatra)

【作者】W. Luetke
【メーカー】Kosmos
【プレイ人数】2人
【時間】45分

【概要&FGCでの楽しみ方】

ローマの貴族たちを味方陣営に引き込むゲームです。コスモス二人用ゲーム・シリーズで、カードゲームです。

プレーヤーはカエサルとクレオパトラのどちらかになります。そして、自分のカードのセットを受け取ります。カードの裏に一方のセットはカエサル、他方はクレオパトラが描かれていますし、色や絵のデザインも違いますが、内容は同じです。まず影響カードがあって、これには1から5までの数字が書かれています(Pと書かれた哲学者カードというのもあります)。もう一種類は行動カードで、さまざまな特殊行動ができます。

それとは別に、どちらのものでもない中立のカードが数種類あります。貴族のカードは役職によって5つのグループ(色)にわけてテーブルの中央に並べておきます。信任決議カードはよく切って脇に置いておきます。さらに秘密の使命の書かれたカードがあり、これはゲーム前にお互い1枚内容を見ずに引き、ゲーム終了時になって初めてみるカードで、そこに書かれた使命を達成していればボーナスが入ります。

ゲーム自体は、貴族カードの取り合いです。手番のおおまかな流れはこうです。5つの貴族グループのうち、味方に引き入れたいグループの手前に数字の書かれた影響カードをお互い配置していきます。その貴族グループの信任決議カードがめくられたときに、2人のプレーヤーの影響カードの数字の合計を比べ合い、多い方がそのグループの貴族カードの一枚を取ってきます。信任決議カードは各手番の最後にめくられますので、だいたい次にどのグループの決議が行われるかの予想がつきますが、「休日」や「シャッフル」などのカードがめくられると信任決議は行われません。「シャッフル」の場合は、それまで出ていたカードすべてを集めて切りなおしますので、予想通りにも行きません。

さらに、紙幅の関係で詳述はできませんが、手番にいつでも1枚だけ行動カードをプレイできます。これが多彩で、相手のカードを捨て札にする「暗殺」や、裏にしてある相手のカードの列を表にできる「諜報」などがあります。
 取ったカードの数と、そのグループの過半数を取っているかどうか、全員引き込んだかどうかといったことに従って勝利ポイントが決まります。

システムそのものは対戦型カードゲームとしてはよくあるタイプかもしれませんが、はったりを交えつつ裏向きに影響力カードを置いていったり、行動カードで謀略の限りをつくしたりと、政治的多数派工作のあくの強さをよく表現しています。「カエサル」と「クレオパトラ」だからいいので、日本の某政党を舞台にゲーム化したら後味が悪すぎると思われます。それくらい背景とシステムがマッチしているのです。

せっかくうまく仕込んでも信任決議で休日になったり、影響カードをまだ置いていないグループの信任決議になったりとかなり運の要素もありますが、駆け引きという点で戦略性の高い、やりごたえのあるカードゲームと言えるでしょう。

(美化委員)

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