シカゴエクスプレス (Chicago Express) 

【作者】Harry Wu
【メーカー】Queen
【プレイ人数】2-6
【時間】90分

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【概要&FGCでの楽しみ方】

 鉄道株式ゲームです。

アメリカの東海岸から4つの鉄道会社の路線を拡張していきます。都市や工業都市につなげると会社の収益は大きく増し、株の価値も上がります。一般的にシカゴに接続すると収益は増大しますから、多くの路線はシカゴを目指すことになります。

ところで、プレーヤーの役割は何かというと、会社の経営者ではなく、あくまでも出資者です。つまり、株を買って資金提供をすると同時に、配当をたくさん得ることが目的となります。

ですので、手番でプレーヤーができることは以下の3つのどれか1つになります。

・ 株を買う。これは全員が参加する競りで行われます。このときの落札価格はその会社の資金になります。

・ 路線を拡張する。自分が株を持っている路線をのばします。もちろん拡張にするにはコストがかかりますが、このコストはプレーヤー個人の所持金ではなくではなく、会社の資金から支払われます。これがこのゲームのユニークなところです。従って株をあまり安く買いたたくと資金不足なる可能性が出てきます。

・ 都市の開発をする。開発をすることで、そこにつながっている路線の収益が増します。

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株券

この3つのアクションはそれぞれできる回数が決まっています。もう選択できないアクションも場合によって出てきます。2つが選択できない状態になると、すべての会社の配当が行われます。各会社の収益を発行された(すべてのプレーヤーが持っている)株券で割ったものが一枚あたりの配当になります。これに基づいて株主に配当金が分配されます。その後、またすべてのアクションが選択できるようになってゲームが続きます。

またシカゴに路線が到達するたびに特別な配当があります。計算方法は同じですが、このときに到達した会社についてだけ行われます。

このようにしてゲーム中何度か配当が行われます。ゲーム終了時にお金をたくさん持っているプレーヤーの勝ちです。

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ゲーム終了例

考え方はシンプルなゲームです。ポイントは、プレーヤーが、株の所有を通じて間接的にしか鉄道会社の収益を上げられないということにつきるでしょう。これがうまく利いているために、共同出資者(同じ会社の株を持っている他のプレーヤー)との協力の要素も出てきますし、しかし、もしゲームに勝とうと思ったら、そうそう協力ばかりはしていられない、といった複雑な内容の展開となることが約束されます。また実は、終盤近くに初めて登場するワバッシュという鉄道会社もあって、いいアクセントになっています。この会社の株は2枚しか発行されませんが、スタート位置がシカゴに近かったりして、「ワバッシュを制する者はシカゴエクスプレスを制す」と言いたくなるような高収益の路線になりやすいのでしょうが、これがまた妙に忙しい時期に出てくるものだから……。

「非常にたくさん種類のカードの組み合わせの多様さでゲーム・プレイの複雑さを狙う」といった流行のゲーム・デザインとは対極にあるようなゲームで、シンプルなシステムだけどプレーヤー間の思惑が錯綜して複雑になるようにできています。ということは、いつにもまして、つねに騒いでいるゲームだ(FGCでは)ということです。

(美化委員)

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