イントリーゲ(Intrige)

【作者】S. Dorra
【メーカー】FX Schmid
【プレイ人数】3-5
【時間】一時間

【概要&FGCでの楽しみ方】

イタリアの都市国家を舞台とした交渉ゲームです。

 ものは書きようで優雅な印象がするでしょうが、実際は袖の下をばらまいて就職を斡旋してもらうというゲームです。
 各プレーヤーは資本金と10のチップをもってスタートします。チップは5種類の分野の人材を表しているので、分野ごとに2枚あることになります。この人たちを他のプレーヤーの都市国家に就職させてもらうのが目的となります。しかし、1つの都市国家に、ある分野の人材は1人しか就職できません。また、ポストによって収入が異なります。ですから他のプレーヤーの同業者との競争に勝ち、かつ出来るだけ給料のいいポストに就けるようにするわけです。

 手番では就職している自分のチップから収入を得、そして手許にあるチップを他のプレーヤーのボード上に置いて、就職をお願いしておきます。そして、もし手番プレーヤーのボード上に他のプレーヤーが就職希望のチップを置いていれば、それを処理しなければなりません。さしあたり関係するプレーヤーは手番プレーヤーにお金を渡して就職させてくれるように交渉します。簡単にいえば贈賄によって就職を斡旋してもらうのです。ワイロは必ず渡さねばなりませんが、交渉にはどんなことをネタにしてもかまいません。見返りの就職を約束したり、脅したり、泣きついたり、言いくるめたり、何でもいいのですが、この約束だって当てになるものではありません。このゲームでは裏切りは許されています。また当事者以外が交渉にちょっかいを出すのも一法です。いずれにせよ、心ゆくまで関係者すべてが交渉したら、就職させるか否かは最終的に手番プレーヤーが決めるわけです。あぶれたチップは島流しとなり、ゲームから除外されます。
 これを6ラウンド繰り返してゲーム終了です。所持金の最も多い人の勝ちです。

 ポイントは給料のいいところに就職させるということにつきるので、他のプレーヤーとの利害関係、交渉の争点が極めてはっきりしています。ポストはどうしてもかち合うようにできていますから、いやでも交渉しなくてはなりません。義理と人情に厚い国民性にとっては、しがらみがいろいろあって決断に困ることがあります。といって、あえて裏切りを繰り返しても自分の利益につながるとは限りませんし、そんなこんなで、よくも悪くも妙に人間臭い交渉ゲームになっています。

 初対面同士ではやりにくいでしょう。交渉ゲーム全般にそうですが特にこれはそうです。ほとんどずっとやり取りしている展開になりますし、「しがらみ」に人間関係の疲れを感じる人もいますが、ゲームと割り切って、言いたいことはすべて言い切るという態度で臨めば、結果はともかく、他のゲームにない交渉の醍醐味と充実感が文句なく味わえます。

 もちろん、交渉にゲーム外の私生活を持ち込むことは慎みましょう。

  ◆箱

(美化委員)

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