セレニッシマ (Serenissima)

【作者】E. Vitale & D. Erhard
【メーカー】Euro
【プレイ人数】2-4人
【時間】2時間半

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【概要&FGCでの楽しみ方】

 地中海を舞台にした交易ゲームです。というより富国強兵ゲームですかね。

 プレーヤーは地中海沿岸の四大国を担当します。目指すのは、自国を発展させ、各種商品を多く貿易し、経済力をつけ、軍事力を強大にして支配地を増やす、といったところです。


 ゲームは4人の場合、8ターンで行われます。各ターンは6フェイズからなっています。まずそのターンでの手番の順番を競りで決めます。各フェイズはこの順番に従って進められますから、誰の次にやるかが重要になってくることがあります。ゲームの流れは、まず人を雇い、商品を買い入れ、つぎに船を移動させ、そしてできれば攻撃をし、支配地を確定し、最後に商品を売却したり、固定収入を得たりしてお金を稼ぎます。

 ボードには多く都市が描かれています。ゲームの進行につれて、この都市は、誰かの領土になっていきます。また都市で産出する商品は一種類に決まっていて、この都市からはその商品を買うことができます。さらに倉庫が描かれており、そこで産出しない商品を倉庫に売却できます。この倉庫を一杯にするとこの都市を支配しているプレーヤーにポイントが入ります。ただし、異なる種類の商品で一杯にしなければなりません。

 産出する商品は場所によって偏りがあります。ですから多くの種類を仕入れるためには、産地まで船で出向くか、他国の船に売りに来てもらうかする必要があります。あるいは、産地を攻撃したり、その商品を運んでいる船を攻撃して強奪することもありえます。

これは他のプレーヤーも同じことなわけで、珍しい商品を売りに行って儲けることもできますし、またそれだけ攻撃される可能性もあるわけです。


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駒のズーム


 最初は中立の都市に支配権を確立し、自分のために商品を運んでいればいいのですが、中盤からそれが行き詰まってきます。そこで、どの程度交易に頼るか、どの時点でどこを攻撃するか、という決断を迫られます。さらに防御を堅めたり、軍備を充実させようとするとお金もかかります。お金は最後にポイントになるので、お金を取るか、魅力的な都市でポイントを稼ぐかという点でも悩みます。

 自国を保ち、一杯の倉庫を多く持ち、お金を稼いだプレーヤーが勝ちです。

 ヨーロッパのゲームにしては抽象度の低い、シュミレーション的な要素の強いゲームとなっています。ルールは多いですが、リアルなだけ理解しやすいのでその点では難しくないといえます。しかし、どうしたらポイントが稼げるのかという点では、非常に難しいゲームです。とくに商品の調達、領土の拡張で煮詰まってくる後半になると、船も増えてくるので何をすべきかおおいに考えます。戦略の選択は多岐にわたりますから、様々なことを試してみるのが、このゲームを楽しむために必要でしょう。

 プレイ時間が長いため、まだ各プレーヤー、暗中模索の段階です。大海原に出て、派手にやらかすのがいい、といいたいですが、そこまで思い切れないのが現状ですね。


(美化委員)

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