対決の部屋 005  バルーンカップ(Ballon Cup)(2003/8/3)

balloncup con1


 アップするのが、大きく遅れてしまいました。勝負の行方は風任せ、今回の対決はコスモス二人用「正方形」シリーズの新作、バルーンカップです。詳しいルールは各所で紹介されていますのでそちらを参照いただければ幸いです。

 いつものように美化委員から一通りインストを受けます。最初は山岳と平地が二箇所ずつ。引いたキューブに赤が多いのは確率どおり。気球に乗ったことのあるプレーヤーがスタートプレーヤーになります。スタートプレーヤーの決め方はゲームごとに特徴がありますね、最も若いプレーヤーから、というのもあれば、最も海が好きな人から、最もおなかの空いている人から、などがあります。どれがどのゲームだか、あなたは分かりますか?

 さて、対決開始。列になっているカードに対して手札のカードを置いていく、というのはショッテン・トッテ等二人用のゲームにはよくあるシステムですが、バルーンカップでは相手の側にもカードを置けます。つまり、風向きを変えて相手の邪魔ができるのです。邪魔をするか、自分の気球を進めるか、大変に悩ましい。また、一つの地点にはキューブの数に応じた枚数しか置けず、かつその枚数に達したら直ちに決算となります。いつどのタイミングで決算を起こすか、これもまた悩ましい!

 手札と相談すると、どうやら大きな地点(キューブの数が多い地点)ではキューブの色の関係上私に不利な風向きのよう。思い切ってここは捨てて、キューブの数が小さな地点で決算を何度も起こすような配置をしてみました。でもやっぱり大きいところで勝つと強いですね、美化委員にあっという間に二つのトロフィーを取られ、あと一つ取られたら負けという窮地に追い込まれました。苦しい。しかも手札は灰色ばっかりなのに、今まで灰色のキューブは一個も出ていないのです。置けなくて手札を交換するターンが続きます。灰色のキューブよ、早く出ろ!

 トロフィーを取ることがゲームの目的ですが、一旦トロフィーが取られると、そのトロフィーの色のキューブ3つで任意の色のキューブ1つとみなすことができます(トロフィー獲得に使われたキューブはこのようには使えません、念のため)。美化委員にトロフィーを取られたのは痛かったけれど、そのおかげで、自由に使えるキューブができたので反撃に力が入ります。風向きにも恵まれ、続けて二つのトロフィーを獲得。勝負は残りの一つをどちらが取るかにかかりました。ゲーム後美化委員は、「今回は行ける」と思っていた、と告白していましたが、ぎりぎりの勝負を制したのはわたくし、だじゃれ委員でした。トロフィーを二つ取られた時点では勝負を捨てかけたのですが、あきらめずにやっていると報われることもあるのですね。

 ジレンマの多いゲームですが、不思議とギスギスした感じになりません。これは、例えば、出された札をカウンティングしていればある程度相手の手札も見えてくるが、捨て札はリシャッフルされるので確信を持って相手の手札を当てることはできない、というように、考えて戦略でカバーできる部分とそうでない部分が程よく混在しているためかもしれません。努力は必要、でも運(風)任せ、というシステムが気球レースのテーマとよく合っているなあと感心しました。時間もさほどかかりませんし、軽めの二人用ゲームとして長く楽しめそうです。

 引かれるキューブの色によっては膠着状態になるためルールの不備が指摘されていますが、このように洒落たアイディアを持った良いゲームがこの不備のためにプレーされないのならば、それは大変に残念なことです。この不備はゲームの本質に影響するものではありませんし、膠着状態に陥る確率はそう高くないのですから、賞の選考委員ならともかく、在野のゲーム人としては独特のふわふわしたプレー感を楽しみたいところです。(このレポートをアップした時点では既にこの問題は解決されています。)

(ダジャレ委員)

balloncup box


【美化委員謹言】

前にも書いたがこういう駆け引きのあるカードゲームはどうも勝てない。それに、だいたい私はゲームに関してはよく覚えている方だが、この対決に限って細かい部分が思い出せないから、多分寝不足だったと考えられる。またやらねば、ゲームについてはなんともいえない。水彩の絵柄がとてもいい。とりあえず、今はそれだけ。


© Fontiva 2018