対決の部屋 006-1  オリックス(OLIX) (2003/10/5)


 秋が深まってきました。湯豆腐が美味しくいただけるようになり始めるこの季節はまた、ゲームに絶好の季節でもあります。虫の合唱を聞きながら、秋の夜長を、気心の知れた相手とゲームをして過ごす以上の幸せはそうあるものではありません。9月中ごろから二人会は頻繁に行われるようになって、ずいぶんと色々なゲームを遊びました。水木しげる「妖怪花札」、新しいセットで気分も新たに「バックギャモン」、さいころ振り振り「ヤッツィー」、しばらく遊ばないと何故か無性にやりたくなる「ジンラミー」。

 そうした中で、続けて二つ、クニツィアの二人用アブストラクトゲームを遊びましたのでご紹介します。例によって詳しいルールは当サイトゲーム紹介(まだありません、ごめんなさい)、他サイトのゲーム説明を参照ください。

Olix

 コンポーネントは実にシンプル。イラストも飾りもありません。基調の色は赤と青。

 碁盤のような盤面に交互に自分の色の駒を一つずつ置き、なるべく大きなO、L、I、Xの形を作ります。ルールを読んで、遊び始めたのはいいのですが、一度できた形にさらに足して点数を稼ぐことができるか、ルールに不明な点があり、紛糾しました。インターネットでルールを探し出し、解決。ルール調査も楽しみのうちと考えましょう。

 ゲームの進行は、色々なパターン(O、L、I、X)が用意されている五目並べのような感じです。相手を邪魔しながら自分も良い形を作る。点数のカウンティングが工夫されていて、戦略性は充分あります。ある程度リードされると、ひたすら防御されて苦しい展開になるので、序盤であまり差が開かないように工夫することが必要です。これは、敗者の私の経験から。それから、一度の見落としが致命的になりえます。気をつけましょう。要するに、OLIXはアブストラクトゲームの真髄を見事に捕らえてなおかつ気軽に遊べる、という実に稀有なゲームなのです。一ゲームだいたい10-20分くらいです。

olix con01


 気軽、といっても運の要素がありませんから、ゲームを組み立てる力の差がはっきりと出てしまうゲームでもあります。将棋と、このごろは碁にも通じている美化委員の得意分野と言ってよいでしょう。

 万人に奨められるゲームとは思いませんが、クニツィア・エキスが詰まった、にくいゲームです。アブストラクト好きの方は是非お試しあれ。

(ダジャレ委員)


【美化委員謹言】

ルール解釈でごちゃごちゃするのは実はよくあることで、私がゲーム会前夜に眠る時間がとれないのもそのせいがほとんどだ。経験的にいって、そういうときは日本語がわからない場合よりも原文の記述の仕方が曖昧なケースが多く、どっちともとれないなら、私の解釈を述べた上でみんなで取り決めることにしている。アブストラクトはルールが少ないだけに一つ間違うとゲームが成り立たなくなるのでやっかいだ。まあルール紹介について語れば徹夜になってしまうので胸先に収めておく。ゲームはダジャレ委員の書いている通り、連珠の系統だろう。既存ゲームのアレンジとスコアリングの妙、これもクニツィアらしい。


© Fontiva 2018