対決の部屋 009  ワード・フィズ(Word-Whiz)(2003/10/19)


今でもあるのでしょうか、吉祥寺には時々スクラブル(Scrabble)の卓が立つ古本屋がありました。道路に面したちょっとしたスペースで、ニットを粋に着たご老人、黒ずくめのおばさま、物静かな感じの青年、が専用辞書と回転するボードを囲んでゲームに興じる様は、その場所だけ違う時間が流れているような、そんな不思議な気持ちがしたものです。

wordwhiz con01


スクラブルを始めとするワードゲームは、特にそれが自分にとって外国語であったりすると、かなり中毒性があります。語学力に余り差があると興ざめですが、レベルはどうであれ実力伯仲する仲間とやると燃えます。前置きが長くなりました。そんなわけで、今回の対決は英語のワードゲーム、Word Whiz(スクラブルじゃないのかよっ)です。日本ではどのようなタイトルで流通しているのか分かりませんが、ここでは、ワード・フィズとしておきます。ルールは当サイトのゲーム紹介をご覧下さい。

まず最初に1枚の子音カードが新たにめくられます。さあ、ここからが勝負。二人とも指で単語をつづってみたり、遠くを見たり、ぼそぼそつぶやいたり、じいっと単語を考えます。h,b,vかあ、inhabitはちがう、beverageもちがう、うーん、なんだろう、と考えていると、美化委員が赤い棒を奪取して「behave」!そうだ、やられた、なるほど。aがひとつ、eが二つ入っていますので、これに応じてボードの母音駒を進めます。

単語は、なるべく長くて母音のどっさり入っているものが点数も良いし、何よりかっこいいのですが、余り考えていると先に赤い棒を取られてしまいます。時には、考え込んで二人とも「ギブアップ」ということがあります。J系は苦手、ギブアップになることが多かった。一度使った単語は使ってはいけないというルールはありませんし、難しい単語を使わなければならないというルールもありません。でも、慣れてくると、単純な単語をすぐに思いついても、相手がまだ考えていると思ったときには、より長く難しめの単語を狙って推敲を重ねるということをするようになります。また、私だけかもしれませんが、使い易い母音(e, i)と使いにくい母音(o, u)があり、後半はかなり悩みます。

wordwhiz box


このゲーム、英語を母国語とする人ならあっけないほど簡単なのかもしれませんが、こちらは歴とした日本人、簡単な文字の組み合わせでも中々出てきません。しかもスペルがあやふやになりがちです。bewildement それともbewilderment?どっちだったかしら。子音カードは工夫されていて、W, Q, J, Zなど使いにくいものが結構入っています。頭の中でアルファベットを組替えて条件にあった単語をひねり出すのは楽しく、繰り返し遊びたくなります。一度に2枚の子音カードを新たにめくる、早い者勝ちにしないで長い物勝ちにする、など色々バリエーションを作っても楽しめそうです。

英語を少しでも習った方なら誰でも楽しめると思いますので、少々の間違いは気にしないで是非挑戦ください。1996年Spiel des Jahres(ゲーム大賞)ノミネートの栄誉に恥じない楽しいゲームです。

(ダジャレ委員)


【美化委員謹言】

みなさん、はっきり書きますが、ダジャレ委員は帰国子女です。そして、日本語を英語にするという職業に従事しています。私こそまったくの日本語を母国語とする者です。だから英語のワードゲームは不利なんですけれど、でもゲームはそんなに語学力と関係ないようで、せこくポイントを稼げば何とかなるものです。


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