対決の部屋 010  トスカーナ(Toscana)(2003/10/19)


1 今回の対決はターユーのデザイナーが贈るもうひとつのコネクション系対戦ゲーム、トスカーナです。例によって詳しいルールは他サイト等の紹介をご覧下さい。

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 ピアトニック社製の細長い箱を開けると、おや、まだコンポーネントが切り離されていません。美化委員がカッターでパーツを切り取る間に私はルールを読みましょう。ふむふむ、単純だけれど、面白そうなにおいがする。

 最初は路地持ちの美化委員先手で始まりました。自分の山からタイルを一枚めくり、置く、というのを交互に繰り返します。どんなに小さな路地(又は屋根)でもつながっている限り、ポイントが入ります。また、全てのタイルには必ず屋根と路地の両方が描かれているため、自分有利と思っておいても、うまくつなげられて相手に利することも頻繁にあります。そこが大変に悩ましいところです。

 序盤では、相手のつながりを邪魔すべきか、自分の屋根(路地)をつなげていくべきかずいぶんと迷いました。時には自分の屋根をつなげることに夢中になる余り、相手の路地もつなげていることに気づかなかったり、慣れないと形勢判断が難しい・・・。ゲームのコツが良く飲み込めない、ということもあって初回は二人とも拒否権を行使することもなく、終了。何か不思議なプレー感だけれど、まだ良く面白さが分からないぞ。美化委員は21のタイルにわたる路地を作りましたが、私は18のタイル分の屋根しかできませんでした。

 さあ、後半は屋根持ちのだじゃれ委員先手です。前は気づかなかったのですが、ボードの真中にタイルを置けるというのはずいぶんと可能性が広がるものですね。中央から対角線に屋根を築いて、路地の分断を狙います。何となく面白さがじわじわと分かってきましたよ。今回は双方とも拒否権を発動したり活発なプレーぶり。さて、ゲームの終盤になって、ふと気づきました。今まではタイルをなるべく隙間のできないように置いていたけれど、隙間をおいてみたらどうだろう、と。これを思いついた瞬間は嬉しかった。そうすると、相手を邪魔しながら自分の屋根を繋げることができるではありませんか。これは、一種のブレークスルーで、久しぶりに気持ちよく勝つことができました。

 先手後手を入れ替えて2ラウンドやり、一勝一敗なら合計得点の多いほうが勝者です。前半の不利益を覆して、わたくしが勝利!

 なかなか一口では面白さが分からないゲームかも知れません。ですが、慣れ始めてくると、独特の不思議なプレー感があり、大変面白くなります。この面白さは一体どのように伝えたら分かって貰えるのでしょう。とにかく、不思議なのです。ターユーに比べ、タイルを置く条件が甘いため、いろいろな戦略が考えられます。油断できない小さな怪作です。大変気に入りました。こういう、素直に面白い、と言えない不思議なゲームは個人的には大好きです。

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(ダジャレ委員)


【美化委員謹言】

前に書いたようにアブストラクトはやるあてもなく趣味で買っている。これもそのひとつ。まあタイルを配置するありがちなゲームかなくらいに思っていた。ところがやってみるとずっと不思議なテイストで、これだからゲームはわからない。自分のタイルには必ず相手の模様が含まれているから、配置する限り少しは相手に利することになる。どこをあきらめどのように自分の模様を広げていくかの見極めが難しい。意外なことに碁に少し似ていると感じた。


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