対決の部屋 021  ディ・ブルグ(Die Burg)


FGCの歴史をあらためて総合インデックスで振り返ると、FGCにおいては一般の流行とは少し違うゲームが好まれているのではと思わされます。なんとカルカソンヌは四人会では2001年に一度やったきり。その後も覚えている限りでは、「カルカソンヌやりたい」、というリクエストはメンバーからは積極的には出なかったように思います。拡張セットも出たり大賞を受賞したりと人気あるゲームなのに、です。我々は少しひねくれているのかしら・・・。ならばクニツィアが料理をしたカルカソンヌはどうだろか。今回の対決はディ・ブルグ(Die Burg)です。

burg con01


今回は、ぐるりと壁があります。その中にタイルを置いていきます。塔を作ったり、家を建てたり、道をつなげたり、やることはあまりオリジナルのカルカソンヌと変わりません。草原の代わりに庭園となり、ここに置かれた支配コマは寝かせます。

工夫がされているのは、まず、城壁に沿って特殊な効力を持つタイルが置かれていること。城壁は同時に得点ボードともなっていて、タイルの置かれた場所にちょうど止まるとそのタイルを獲得できることになっています(通過するだけではだめ)。家の得点を倍にするタイルや、最終決算時に未完成の道でも得点に出来るタイルや、自分の宮殿のタイル数に2を足すことのできるタイルなど、とーっても魅力的なタイルたちが置かれているのです(もっともなんの効果を持つかはめくってみないとわかりません)。これは是が非でも先に進んでタイルを取らなければ!という気にさせます。

もうひとつの大きな工夫はこの城壁、全部タイルを埋めても16ます分余ることになっているということ。空白のエリア(多くの場合複数できてしまうでしょう!)の中で最大のエリアのタイル分だけ、最大の宮殿を作ったプレーヤーに点数が入るのです!これはぜひとも最大の宮殿をめざしたい、そうしてそのためになるべく大きな空白を作っておきたい!

というわけで、私は寝たっきり最後まで帰ってこない庭園へのコマの配置を極力控えて、ちまちまと細かく家や塔、道を完成させては、得点ボードのコマを進め、タイルを獲得するという作戦をとりました。この点苦労したのは美化委員で、タイルのヒキに運がなくていったん派遣したコマがなかなか帰ってこない。つらそうでした。最終決算では、宮殿の大きさはタイ!ボーナスは両方とも獲得せず。ちまちまとコマを進めたダジャレ委員の勝利です。うーん、うれしいけれど、せこい作戦だったような一抹の後ろめたさが残ります。

カルカソンヌは、プレーしていると早く次のタイルを引きたくて引きたくてたまらなくなります。あたかも喉の渇いている人が水を求めるように。だから何度もやりたくなるのかもしれません。ディ・ブルグはこのカルカソンヌの魔法をうまく生かしつつ、でもタイルのヒキだけでない要素を加えて戦略性を高めています。次回は正々堂々と戦ってすきっと勝ちたいものです。

burg box

Die Burg 箱


(ダジャレ委員)


【美化委員謹言】

「カルカソンヌ」だけどクニツィアってよくわからないことになっている。プレイ感は「カルカソンヌ」そのままだけど、スコアリングになるほどと思わせる部分があって、とくに空白を得点にするというのは考えたなあ。城壁で囲んだ意味がわかる。もともとの「カルカソンヌ」は2人でも充分面白いから当会では2人でやることが多かったが、久しぶりでやり方を忘れていた。ちょこちょこ得点してコマを手元に戻すべきだった。


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