とにかくユニークなコンポーネントです。透明樹脂性のターンテーブル、へこみや角のついたキューブ、バクテリオファージのようなセプターと呼ばれる駒。美しさと機能を兼ね備えた独創的な形状にうならされます。これだけ置いてあっても立派な美術品になるじゃない、と思いつつも、ゲームなのですから遊ばなくては。ゲームとして面白くなくては。今日の対決は二人用立体アブストラクトゲーム、アクシオムです。
詳しいルールは美化委員のゲーム紹介(まだありません、お待ちください)に任せて、ここでは簡単に流れだけを説明します。プレーヤーは白と黒に分かれ、おのおの6つのキューブと2本のセプターを初期配置通りにターンテーブルの上に組みます。セプターはキューブのくぼみにぴったりとはまるようになっています。手番では、自分の色のキューブを別の場所へ移動するか、自分の色のセプターを動かすか必ずどちらかをします。セプターの刺さったキューブは動かせませんし、他のキューブの下になっているものも動かせません。セプターの移動ですが、縦または横の一方向へでしたらいくらでも進めます。ただし、ターンテーブル、他のセプターやキューブの角は飛び越せません。これら障害物がなければぐるりと一周することだって可能です。原則として斜めには進めませんが、例外的に、現在刺さっている同じ面の面内ならば斜めに一方向、移動することが可能です。キューブやセプターの移動に関しては他にもいろいろ制限がありまして少し複雑です。でも、ゲームの目的は実にシンプル。相手のセプターが刺さっているキューブに自分のセプターを移動させること!
ダジャレ委員(白)先手でとりあえず対決が始まりました。こんなゲームやったことない・・・。手番でできることはあまりにも多く、また相手の手番によって構造は劇的に変化します。さらに、割とすぐに王手がかかる。油断なりません、忙しいです。くるくるとテーブルを回してセプターの移動先を検討します。はー、これは、一筋縄では行きませんね。
今回はまだテストラン、ということで二人で研究しながらゲームを進めました。「待った」に寛容に、ゲームに慣れることを心がけました。キューブを動かして谷を作り、そこに自分のセプターをさしてしまえば安全だろうと思って配置してみたりしましたが、かえって自分で自分の逃げ道を塞ぐことになってしまい、苦境に。攻めより守りに回ってしまうという私の負けるパターンに陥ってしまい、美化委員の勝利。でもまだこのゲームはこれからが本番です!いろいろと次回につながる発見もあったので、次こそ雪辱を果たしたいものです。
コンポーネントの独創性はそのままゲームの独創性です。「アクシオム的経験」、と呼びたくなるような独特のプレー感覚があります。アブストラクトゲーム・ファンならずとも、一度味わって損はしないテイストです。アクシオムは直接作者から取り寄せたのですが、ゲームのパッケージ方法からして実に洗練されていたことを言わずにはいられません。何せ、外装をテープに沿って切り離すと、ゲームを包んでいた段ボールシートの形状がきっちりと左右対称になっているのですから。作者がパッケージをしたのかどうかは分かりませんが、このような職人技を持つ人々がこのゲームの製作に携わっていることは確実です。添えられていた肉筆のメッセージにも感激しました。これも実に素敵なアクシオム的経験でした。
アクシオム、絶対に攻略したいゲームです。美化委員、近日中に再戦、再々戦、再再々戦を請う!
(ダジャレ委員)
【美化委員謹言】
これも日本ではあまり知られていない。ただ平面ゲームを立体にしたというわけでもなく、ちょっと他に類を見ないゲームといえる。イギリスの作者に何度か連絡してやっと買えた。連絡がつかなかったのは作者が旅行中だったそうで、やりとりがはじまると何とも気さくな人だったのが印象に残っている。アクシオム3000という新ヴァージョンが発表さされていてルールも変更点がある。ただまだ新しいものは製品化されていないようで、旧版のルールを作者自らペンで訂正してくれていた。なんだかうれしい。